2013/12/18

Term1を振り返って 〜前半〜

約2ヶ月ぶりの投稿となってしまいました。
やはり学期中は何かと忙しく、週末も出かけたり寝たりでまとまった時間が取れず、
もともと書くのが遅いので放置状態に…

晴れて先週で1学期が終わり、冬休みになりました。
(といっても年明けにだすエッセイが2つあるので遊んでばかりもいられませんが…)

今回は1学期の間、1週間どういう生活をこっちでしていたのかを振り替えりながら、
授業の感想を書いていこうと思います。

◯月曜日
この日は授業がありません。なので、土から月まで3連休です。
土日の過ごし方次第ですが、だいたい月曜からその週のReadingをスタートさせます。
あとは、休日だと混んでたり、早くお店が閉まったりするので、
この日に買い物をしたりすることもあります。

◯火曜日
この日は午後3時から5時まで、Culture in AfricaのLecture(講義形式の授業)です。
1週間の始まりが火曜日の午後からなので、なかなかスイッチが入りません笑
内容は、前半は総論的な部分が多かったです。
Cultureとは何か、Identityとは何か、というところから始まって、
各論はSwahili (タンザニアやケニアなどを中心とした文化)と、
Yoruba (ナイジェリア中心に広がる文化)だけやりました。
(先生はナイジェリアの方で、Yorubaを専門としていますが、
2学期からは、各文化の専門の人がオムニバス形式で担当します。)
文化の授業だけあって、映像を見ることも多いです。
グループプレゼンも2回あって、結構自主的に考える時間の多い授業だと思います。
(全部の授業に言えることですが…)
面白かった、というか、少しイメージと違ったのが、
アフリカの文化がdiaspora(移民…という訳でいいのでしょうか?)に与えている影響を、
比較的大きく扱っていることです。
奴隷貿易や、その後の移住、移民の結果、
アフリカ系の人々の"血"は世界各地、
特にアメリカ大陸やヨーロッパを中心に広がっていて、
そうした土地の文化や、人々のアイデンティティ形成に、
どのようにアフリカの文化が影響しているか、という視点は、
日本で、日本人の両親から生まれ、日本で育ってきた僕からすると、
今まであまり考えたことのないことでした。

授業だけでなく、ロンドンで、しかも留学生の多いSOASで生活していると、
様々なバックグラウンドを持つ人がたくさんいて、
国籍も両親の出身国も生まれ育った土地も全部違うなんていう人が珍しくないです。
そういう人のアイデンティティはどのように形成されていくのか、
というのはなかなか興味深いです。
(割りとデリケートなこともあると思うので、気軽に聞けないのですが…)

そういえば、火曜日は学期途中からLanguage Exchange (言語を勉強したい人が、お互い教えられる言語を教えあう制度…というか時間?) で、
ソマリ人からソマリ語を教わる代わりに、日本語を教えています。
パートナーの彼も、ソマリ人ですが、オランダで生まれ育ち、
数年前からイギリスに移住、ソマリアには1度しか行ったことがないそうです。
まだ始めたばかりなので、全然ソマリ語は覚えてませんし、発音も難しいです笑
毎回むちゃくちゃ直されてます^^;
あと、いつのまにか彼の友達のソマリ人の女の子も一緒になって教えてくれています。
その他に、彼の友達も何人かいることが多いです。だいたい女の子です笑
彼は全然チャラい感じじゃないけど、モテるんですかね…?笑
やっぱりコミュ力が大事なのかな…と思ったりしてます。
あとは身長か…これはどうしようもないですが…うーん…(´・ω・`)

◯水曜日
話を戻しますね(^_^;)
水曜日は、1週間のうち2番めに忙しい日です。
まず10時から、Culture in AfricaのTutorial (少人数に分かれてのゼミ形式の授業) があります。
授業の復習と、Readingから学んだことなんかをシェアします。
比較的ゆるーい感じなので、割と発言しやすくて助かってます笑
そういえば、この授業はアフリカ学科の1年生向けの授業なのですが、
なぜか西洋系の女の子が多い学科です。というか受講者の7割くらいがそうです。
理由は……謎です笑
まぁ華やかでいいと思います、はい。

さて、1時間のTutorialが終わった後は、
そのまま2時間のLecture、今度はPolitics of Developmentです。
1学期と2学期で教授が変わる授業で、
1学期はアフリカの政治と開発の関係を扱い、
2学期はアジア(とラテンアメリカ)を見ることで、その比較をしていく授業です。
といっても各論をやるわけではなく、
援助と汚職の問題だったり、民主化と経済発展の関係だったり、
そういったテーマ別の切り口が多かったです。
とりあえずかなり自分の勉強したいこととドンピシャで、楽しい授業です。

SOASはいわゆる"左"の視点が強い大学で、
Marx Society (Soceityは日本で言うサークル) なんかあったりするんですが、
開発学や政治学の授業では特にその傾向が結構出てる気がします。
(ちなみに、日本で"左"だの"右"だの言うと、過激な思想を持ってそうだと思われがちですが、
ヨーロッパではそういうわけではないみたいです。)
この授業も結構その傾向があって、世銀・IMFの批判、Neoliberalism(簡単に言うと自由市場経済主義)批判なども扱いました。
かといって、決して偏った教え方をしているわけではなく、
きちんと両方からの視点が踏まえられています。
ちなみにNeoliberalismや、Structural Adjustment(構造調整プログラム。1980年代から世銀・IMFが進めた途上国の市場の自由化を進めようとした政策。)の批判は、
だいたいどの授業でも1回はあるそうで、
もうこれはさんざんやったからいい!って文句を言っている生徒もいました笑

2時間の講義が終わると、お昼を食べて、Language Exchangeの時間です。
この日はカナダ人からフランス語を教わっています。
大学院でトルコ研究を専攻していて、日本語はほとんど独学ですが、上手いです。漢字も書けます。
大学院に来る前は、カナダの政府で働いていたそうで、かなりエリートです。
SOASは、アジア、中東、アフリカ研究の大学なので、
ヨーロッパ系の言語の授業はないのですが、
フランス語を学ぶ機会がこうして得られて良かったです。

その後は、所属しているSocietyのミーティングです。
僕は、日本でも所属していたAIESECという学生団体にこちらでも入っています。
お隣のUCL(University College London)と合同でやっているので、
ミーティングもそこでやります。
正直勉強が忙しくてなかなかコミットできていませんが、
Pub Crawlなどの楽しいイベントにだけ顔を出しています笑

この日は17時からPolitics of DevelopmentのTutorialが最後にあります。
15人ぐらいいて、毎回2人ずつ発表、その後議論といった流れです。
議論は毎回先生と一部の生徒で盛り上がってしまう授業で、
結構話がそれるので、全く発言できませんでした。
やっぱりまだまだ英語での議論は難しく、誰かの意見を理解し、
自分の考えをまとめているうちに、議論が次に進んでしまっています。
この授業はCulture in Africaと違い、2、3年生が中心なのもあって、
英語力以前の知識量の差を感じることも多いです。
2学期は少し改善しなくてはいけません…

なんだかだいぶ長くなってしまったので、
週の後半は次の記事に書きたいと思います。
では、またノシ
街はすっかりクリスマスです。

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